大阪府公安委員会 第62106R020849号 有限会社アトリエユカ

2021/12/23 19:09

漆器が大好きな店主です。

現代の漆器、古い漆器どちらも好きですが、特にヴィンテージの漆器に魅力を感じます。

古き良き時代に、どういう思いで作られ、使われたのだろうかと思いを馳せます。

洗練された図案の美しさ、クスっと笑みがこぼれるような可愛らしさのある絵付けもあります。

長い年月の間に傷みが出ているものもありますが、木地の厚みや季節の移り変わりを現した蒔絵の美しさには現代のものにはない温かみがあるように思います。

漆器は扱いが大変では?とよく聞かれますが、使ってこその器だと。

フォークやナイフを直接使うお料理と食洗器を避けるぐらいで、特段特別なことはしていません。

私にとっては軽くて、季節感が味わえて使えば使うほどまろやかになっていくようです。

お料理好き、器好きだった私の祖母は「漆器」ではなく「ぬりもん」といつも言っていました。

「ちょっとそこの赤いぬりもんに盛り付けしてちょうだい」

これからの寒い季節、おうちでゆっくり食事をするときに、

陶器や洋食器の中に、ぬりもんがひとつあるだけで暖かく優しい気持ちになれるようです。

ヴィンテージ器こそ、どうぞお普段使いになさってください。